ひかり屋について
初めまして、店主の谷本です。
人生には、驚くような転機が訪れることがあります。
高校を卒業後、私は地元の銀行に就職しました。そこで金融の世界に触れたことがきっかけで、金融業界をいくつか経験し、最終的には独立系のファイナンシャルプランナーとして東京で活動していました。
ファイナンシャルプランナーの仕事は、講師や執筆、相談業務を通して多くの方と関わることができ、とても充実していました。しかし、そんな充実した日々を送る中で、電気工事会社を経営する主人と出会い、結婚します。
結婚後もFPの仕事を続けていましたが、主人の会社の経理を手伝ったり、現場に出入りするうちに、電気、特に照明が創り出す空間の魅力に強く惹かれるようになりました。その面白さに夢中になり、思い切って照明学校に入学することを決めました。
照明学校での学びは、私の価値観を大きく揺さぶるものでした。「光や色が、人の心や体の状態まで変える力を持つ」ということを知り、衝撃を受けたのです。同時に、その力が景観照明やテーマパーク、映像の世界などで当たり前に活用されていることに、ただただ驚くばかりでした。
さらに、色の世界への探求心も深まりました。色彩心理学、デザイン学、そして脳が色を認識する認知科学など、様々な学問があることを知り、「色を味方につければ、人生はもっと豊かになる」と確信するようになりました。
そんな私が、運命的な出会いを果たしたのが「チャクラグラス」でした。ある日、昼休みに何気なくTwitterを見ていた時、フォロワーさんのリツイートでその存在を知ったのです。
「チャクラグラス?一体何だろう?」
スピリチュアルなことに興味があった私は、その言葉を聞いた瞬間、頭の中にチャクラカラーが鮮やかに浮かび上がりました。まるで、探し求めていたものを見つけたような、そんな強烈な感覚に襲われ、すぐに夢中で調べ始めたのです。そして、わずか5日後には、山梨から群馬の製作会へと足を運んでいました。
群馬へ向かう電車の中で、私の心はすでに「このチャクラグラスを仕事にしたい!」という強い思いでいっぱいになっていました。
初めて製作したチャクラグラスは、度なしで右目がバイオレット、左目がイエローという、左右で色が違うものでした。どちらの色が良いか迷っていた私に、チャクラグラス開発者であり師匠の與良さんが「片目ずつ色違いで試してみますか?」と提案してくださったのです。実際に試してみると、両目同じ色の時とは全く異なる体感がありました。左右の色を交互に変えて試した結果、この組み合わせが私には一番しっくりきたのです。
チャクラグラスをかけると、目の前の世界がクリアになるだけでなく、脳の奥深くがじんわりと広がるような、本当に心地よい感覚に驚きました。
会計を済ませ、意を決して師匠に「このチャクラグラスを仕事にしたい」と伝えたところ、その場で快く承諾してくださいました。当時の私は、眼鏡を一本売ってどれくらいの利益が出るのかさえ全く分かりませんでしたが、「どうしてもやりたい!」という抑えきれない衝動に突き動かされていたのです。
その日から、私は師匠のもとで眼鏡作りの基礎を学び始め、同時に眼鏡の専門学校にも入学しました。
家族や友人たちにこの転身を伝えると、最初は皆一様に驚いていましたが、色と光の力、そしてチャクラグラスの魅力を熱心に語るうちに、すぐに「あなたらしいね!」「ピッタリだよ!」と応援してくれるようになりました。
こうして、色と光の力を人々に届ける眼鏡屋としての私の新たな人生がスタートしたのです。
2022年5月吉日
あなたの眼鏡がみつかる場所「ひかり屋」
代表 谷本美佐子